石の正体?

先日、お客さまより、ある質問をお受けしました。
「黒っぽくて、(色ははっきり分からないけど)、キラキラしてて、パールみたいに球状の石ってなんですか」
はじめ、なぞなぞかと思いました。
でも、お客さまは真剣です。
なんでも、
この間、露天風呂に行き、偶然学生時代のご友人に会われ、ちょっと話をして別れた。そのときに、そのご友人がつけていたピアスが月夜に照らされ、とてもきれいで
[私もあんなピアスが欲しい!]
と思われたそうです。
ホントはそのご友人に聞くのが一番はやいのですが、
「この間あった時に付けてたピアスってどんなの?」
と、その用件だけで電話するのもなんですしね。。。
二人(お客さまと私)で協力し、その石の正体を突き止める事になりました。
黒い石でしたら、
オニキス、ブラックダイヤ、黒真珠、黒サンゴ、ジェット、ショール(トルマリンの黒いもの)etc.
でも月夜だとしたら、サファイヤ(一般的に知られているのは青色)やガーネット(一般的に知られているのは濃い赤色)が黒っぽくみえたのかもしれない
などと想像し、藤宝石にある商品やルース(裸石)をお見せしました。
ことごとくはずれでした。
「そもそも、黒では無いかもしれない。後、半透明ではなかった。
でも細かくキラキラしてた!」
もしや、と思い茶金石を(これは合成石ですが)お見せしました。
すると
「こんな感じだったかも〜!」
と喜んでくださいました。
でも犯人探し(私は途中から、事件に遭遇してしまった目撃者から、犯人の特徴を聞き出してる刑事の気分になってました。)の途中にあるいは、目打ちかも。。。と思い、その処理を施したリングもひとつお見せしました。
目打ちとは、たがねと呼ばれる鉄の棒の先のとがったもので、一点一点打っていく加工法で、地金だけでキラキラした感じが出せます。もちろん好き嫌いはありますが、当店ではマリッジリングにもよく使われる表面処理です。
そして彼女は、目打ちに興味を持ってくださいました。
で、茶金石のピアスはさほど高くありませんでしたので、それは購入することにして、せっかくなので目打ちのピアスを創ろう!ということになりました。

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右は茶金石、左がホワイトゴールドで球を創り目打ちを施したものです。
シンプルではありますが、なかなか贅沢なピアスですよ。
せっかくなんで、たがねも何種類か使い分けキラキラ感を出しました。写真で見て取れないのが残念です。



もちろん目打ちをするので、球の中は空洞ではありません。
&球自体も手作りですよ。角棒の隅を削りながら、ちょっとずつ丸くしていきます。
小麦粉や粘度なら机の上でコロコロさせればいいのですが、地金はそうはいきません。
時々細工場で、私たちのしてる仕事があまりにもアナログすぎて、「ここは日本?今は昭和初期?」と言い合うことがあります。でも結構楽しいです。物創りがお好きな方なら興味のある世界だと思いますよ。
これをこうすれば、ここがこうなるみたいな組み合わせですからね!
って、偉そうに言ってますが、私には出来ません。

今日お渡しだったのですが、お客さまも喜んでくださり、ケースにも入れず、そのまま付けて帰られました。
喜んでいただけてよかったです。f0076375_21322089.gif
ちなみに写真は接写で撮っておりますが、じっさいのサイズは5mm状の球体です。(右の写真くらいの大きさです。)
写真よりも実物のほうがずっとキラキラしてきれいなんですけど。。。

では、ただいま主人が制作中のリングも今週末には仕上がります!
これもかなり楽しみなんですよね!
ホントは、主人を寝かせないで、早く創り終わって欲しいくらい完成が楽しみです。
でもあまりネジを巻き過ぎて壊れたら大変ですし、主人のペースを見守ろうと思います。
また、改めて皆さんにもご紹介いたしますね!
今回のリングのお客さまはこのブログの事もご存じの方で、「完成するまで楽しみに待ちたい〜」ということもありまして、皆さんには加工工程もsecret project(シークレットプロジェクト)で、進めております!って言ってる割には話す気満々ですよね。
でも写真はアップしませんよ。多分。。。
我慢できるかなぁ、私!
一週間は我慢しなきゃ。
早く完成しないかなぁ〜
またしても、神に試されてるのでは。
はい
大人なんで我慢します!

ではでは。
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by fujihouseki | 2006-06-04 21:45 | that day


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